「酒粕バタークッキー」誕生について

私達クルーズの主な活動目的の一つに、福祉事業所の利用者の方々の工賃UPや、利用者の方々にもやりがいのある「仕事」をしていただきたいということがあります。その一環として、ビジネスの第一線で活躍されているその道のプロと福祉事業所を繋ぎ、障がいをお持ちの方でも市場で通用するものづくりをサポートしたいと活動しております。

『酒粕バタークッキー』の誕生には二つの布石がありました。

一つは、2016年より神戸東ロータリークラブ様の障害者就労支援として神戸洋菓子ボックサン代表福原シェフによる多数の事業所でのお菓子指導がスタートしたことでした。このご指導により「障がい者が作ったお菓子」だから買っていただくのではなく、「障がい者でも美味しいプロのお菓子」へと各事業所のスキルが上がりました。

もう一つは、2019年神戸市の主催していた「ものデザインコラボLAB」という商品開発講座に参加されていた神戸酒心館様よりお声がけいただき、障がい者支援も含め、酒造りの副産物である酒粕を作ったバスボム（入浴剤）の企画がスタートしたことです。製品化したものの販売するには薬機法などのハードルが高く、残念ながら雑貨品として商品化することは断念せざるを得ませんでした。

この「お菓子づくりの技術の向上(ボックサン福原シェフのご教授)」と「酒粕を使った社会貢献の商品企画(酒心館様のご協力)」が相まって、今回の『酒粕バタークッキー』が誕生いたしました。

第12回スウィーツ甲子園　グランプリ受賞

2021年3月、『酒粕バタークッキー』がスィーツ甲子園でグランプリを受賞しました。

スウィーツ甲子園とは、～障害者が作るお菓子のコンテスト～であり、お菓子の製造に関わる事業所にとって、意義深い催しです。
受賞は、『酒粕バタークッキー』だけでなく、商品用の箱作りや入浴剤開発など多くの企業様にご支援、ご協力頂いた結果と言えます。この場をお借りして、各企業様に感謝申し上げます。

（株）神戸酒心館
社会福祉法人光朔会オリンピア
神戸洋菓子ボックサン
（株）橋本パッケ