特定非営利活動法人クルーズ

擬似体験学習会「みんなちがってみんないい」活動報告


  擬似体験学習会「みんなちがってみんないい」活動報告

8月24日、西宮市立上ケ原南小学校で夏休みの教職員研修として、擬似体験学習会「みんなちがってみんないい」を実施させていただきました。
この学習会はクルーズの他活動から広がった縁で実現したものです。
コロナ禍で、擬似体験の実施は実に数年ぶりということもあり、内容を含め、啓発スタッフで再度確認作業をして準備をすすめました。
今回は子ども達対象ではなく、現場に立たれているプロの先生方との学習会なので、緊張もあったのですが「楽しく有意義な時間だった!」と思っていただけるようにスタッフ一同頑張りました。
私達にとっても、先生方と一緒の学習会は、とても楽しく嬉しく素晴らしい時間となりました。

学習会後に先生方からのアンケートをいただきました。(一部、ご紹介させていただきます)

■今回の学習会ではさまざまなことを勉強させていただきました。中でも、4つの擬似体験はとても意義があり、自分にとってハッとさせられるものばかりでした。頭ではわかっていても、実際に体験することで子どもたちがこのように感じているんだと実感できました。日頃の自らの指導をもう一度振り返って、来週からの2学期は子どもにもっと「寄り添う」指導、「寄り添う」関わり合いをしていきたいと強く思いました。とても勉強になりました。ありがとうございました。

■お話を聞くだけでなく、体験も多く取り入れていただき、あっという間の1時間でした。普段頭ではわかっていてもなかなか経験するとなると難しいと思うので、新たな発見になったとともに、早速子ども理解の面でも2学期でも生かしていきたいです。ありがとうございました。

■今日の研修を受けながら、子供達の顔が浮かんできました。それとともにわが子の顔も。特に低学年の子達にはどの子の感覚にも当てはまるのではないかと思います。学習したり生活したりする教室が、居心地の良い場所であるよう、環境を整える教師で有りたいと思いました。一年生はやる気いっぱいで、頑張りたい、集中したい、だけど…という場面は良く見ているので、子供達の思いをしっかり聞いてあげられる余裕を持ちたいです。そして、子供達自身を尊重し、質問ができる、困った時に助けてと言える、静かで活気のあるあたたかい教室を作りたいなぁとあらためて感じました。今日の体験は授業や活動の中できっと感覚として思い出すと思うので、子供達に必ず返してあげたいと思います。ありがとうございました。

■とても分かりやすく素敵な研修だったと思います。あとは、私たちが、学んだことや経験したことを日々の授業に生かすことができればと思います。実際には、知識あるが、現場では頭ごなしに指導している場面もあるので、そうならないように全員がしていきたいと思います。

■それぞれの困難さが実感できるよい体験でした。

■実際に体験することで、子どものわかりにくさや難しさを感じることができました。

■いろいろな資料から学習することだけでは、子どもたちの本当のしんどさを理解できていなかったと感じました。何かに夢中になっていて、視野が狭くなっている状態だと全く周りが見えず、風鈴の音も聞こえませんでした。具体的な声かけの工夫のしかたも教えていただいたので、早速2学期から実践していきたいと思います。いろいろな体験も交えた研修で分かりやすく学べました。ありがとうございました。

■困り感をもつ子が,どんな困り感を持っているのか,知識としては聞いていたものの,やはり体験すると知識だけでは分からない部分を感じることが出来ました。「よいかたち」をいつも心に置いておきたいと思います。ありがとうございます。

■大変有意義な研修をありがとうございました。擬似体験なので、「子どもたちが感じていることと同じ状況を知れた!」というわけではありませんが、今回の研修を受けて「このような状況なら自分も困る。」ということが体験できました。だからこそ、「なんでできないの?」「頑張ればできるでしょ。」ではなくて、人として相手を理解しようとすることが大切なんだと改めて学ぶことができました。

■研修の最後で教頭先生もおっしゃっていましたが、擬似体験を通じて学ばせていただけたことで一つ一つ納得しながら研修を受けることができ、自分の中で大きく心に残る研修になりました。自分のクラスの児童の言動や気持ちを想像しながら体験できたことで、具体的な支援方法が思い浮かび、困り感を抱いている児童に手を差し伸べたいと強く思いました。上手くいくことばかりではないと思いますが、様々な支援をしていきながらその子にあった支援を見つけていきたいです。 楽しく、分かりやすい研修をしていただき、ありがとうございました。

■今回の研修では、実際に体験することができ、とてもわかりやすかったです。 ありのまま受け止めるということは、大事だとわかりきっているにも関わらず、こちらに心の余裕がなかったり、知識がなく戸惑ってしまったりすると、できていないのではないかと不安になりますが、「ぼくができることを一つでも多く見つけ出してくれる人」になれるよう、2学期からもがんばります。ありがとうございました!

■研修などで知識としては知っているつもりではいましたが、実際に体験することで見え方聞こえ方の困り感を身をもって体験することができました。研修中にも、担当する子供たちの具体的な様子が思い浮かびました。2学期からの子供たちとの関わりに生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

■特別支援学級の担任として児童と過ごしていると日々驚いたり感動したり学びの連続です。 Aくんはこのように物事を感じるから、このような行動をしたり言葉を発したりするんだと反省し気づかされます。 そのような情報を交流学級の先生方に伝えたいと思っていても、30名前後を指導している先生の大変さを思うとなかなか伝えられず、こちらでフォローする形でそのままになってしまうことがあります。 今回の研修では障がいをもつ子供の気持ちを追体験できるような内容で本当に勉強になりました。 先生方も新しい視点をたくさん得られたと思います。 さらに障がいをもつお子さんと一緒に苦労をともにして来られたお母さん兄妹が実施してくださったので、一つひとつの言葉や内容がより切実に心に響く思いがしました。 しかも決して上から教えるという形でなく明るく楽しい雰囲気の中、体験による気づきを大切したプログラムだったので、とても学びがありました。 本当にありがとうございました。

■特別な配慮を必要とする児童の、感じ方、見え方が身をもって体験でき、とてもよく理解できました。 明日からの児童に対する言葉がけを、より一層気をつけて丁寧にしていこうと思いました。

■実際に体験することで,より具体的に子どもたちの困り感を想像することができました。頭でわかっているつもりでも実際に体験してみるとわかっていないなと改めて感じることができました。「ぼくができること ひとつでもみつけてくれる人」の言葉がとても響きました。子どもたちがどんな気持ちですわっているのか,そこに寄り添っていける一人でありたいと改めて思いました。ありがとうございました。

今後の活動の励みにさせていただきます。西宮市立上ケ原南小学校の先生方、本当にありがとうございました。   
    (文責 髙村陽子)
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【心の輪を広げよう 擬似体験学習会とは】

私達スタッフは、障がい者家族として、日々共に生活をしています。その中で福祉教育について触れる時、どうすれば知的障がいを中心とした障がいの『生きづらさ』を知って貰えるか?感じてもらうことが出来るか?を考えて、擬似体験活動を行ってきました。
擬似体験、寸劇や紙芝居、詩の朗読など。これら全体の活動を通して、障がいという特別なものだけでなく『不自由さ』を身近なものとして、実際に体験することで感じた気持ちを、みんなで共有し考えてもらうことを一番大切な『軸』にして、この活動を行っています。

 


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