特定非営利活動法人クルーズ

コサージュ事業について

 2015年、私たちはあるコサージュ製作のお仕事を福祉事業所に紹介しました。
それは地元高校の卒業式で使用されるコサージュでした。
 このコサージュ製作の案件は、私どもに大きな意識の改革をもたらしました。
 
  福祉事業所の作業報酬は「工賃」と称され、いわゆる「賃金」ではありません。
したがって、最低賃金という概念もなく、1工程1円という相場の軽作業に追われ、
手にできるのはわずかな額です。私どもがご紹介できる「お仕事」の多くもこのようなものでした。

  ところが、コサージュ製作は大幅な工賃アップを達成できただけにとどまらず、
美しい花を作り上げていくという喜び、さらには、門出を祝う式典のお手伝いをすることが
できたという充実感さえも作業者にもらたすことができる「新しいお仕事」だったのでした。
  当然のことながら、納品した学校関係者の方々にも出来栄えにご満足いただいた上に、
障がい者の現状を知る機会、社会貢献の機会となり、喜びをひとしおにしていただけたことは
言うまでもありません。
 
 そこで私たちは、これを1つの過去の案件とせず、活動の中核の1つに据えることにしました。

(参考)
全国の福祉事業所などに通う障がい者の半数約54%が年金を含めて年収100万円以下、約87%が
年収200万円以下と言われています。
   (2016年5月17日全国福祉作業所などの団体「きょうされん」発表)

神戸新聞160229

 

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